—— 試合の総括をおねがいします。

　今日はアウェイに駆けつけて頂いたサポーターや、現地でパブリックビューイングで応援頂いた皆様の後押しを結果につなげられず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

　首位長崎さんとアウェイでの試合ということで、素晴らしい雰囲気の中やれたことに本当に感謝したいと思います。早い時間帯で先制点を奪われて、得点を取りに行かなきゃいけない状況で、人の入れ替えだったり、立ち位置や配置を変えたり、色々やりながら同点に追いついたまではよかったんですけども、逆転するに至らなかったというところです。我々はプレーオフに行くためにどうしても勝ちが欲しい試合だったんですけども、それが叶わなかったということで、次の仙台戦に向けて修正するところは修正してやっていきたいと思います。

—— まず、試合の入りにおいて狙いはどういったところがあったのでしょうか。

　長崎さんは「個」が優れているということで、そこをしっかりと抑えながら、我々のストロングである前線の守備からのショートカウンターを提示しながら試合を運びました。その中で、少しのズレ、立ち位置の決まり事のミスというか、遂行できなかったところを突かれた失点だったと思います。

—— 前半早い時間に失点してしまいましたが、やられていることよりも、自分たちがやれていることの方が多いという感触を持って、ハーフタイムに選手を変えられたように思います。ハーフタイムには選手たちにどんな声をかけられましたか。

　前を向く時間というか、相手が伸びているスペースや時間は確保できると思ったので、そこでシンプルに、パスミスをなるべくしないようにということ。ただ、それだけではなく、相手のディフェンスラインをブレイクするようなアクションだったり、ニアゾーンのアクション。前を向いた時にどこでやるのかも提示しながらやれたのはよかったと思います。

—— 後半、その局面によっては4バックに見えるようなシチュエーションが生まれていたと思いますが、サイドへの守備の仕方を変えたということでしょうか。

　後半最初から立ち位置を少し変えて、相手の3枚のチェイシングに対してどこで前向きを作るかはトレーニングしてきたところです。前を向いた瞬間にどこが開くかを1個1個、長崎さんを分析しながらやった次第です。

—— 正面から戦えば長崎の方が戦力が上という中でのゲームだったと思います。長崎がリードしてハーフタイムを折り返しましたが、折り返し時点で0-0、1−0、0-1など、いろんな得点のパターンを試合前に想定していたと思います。何パターンぐらい想定されていたのでしょうか。

　スコア状況は4パターン、プラスアルファで人の入れ替えだったり、「こういう風になるだろうな」というのはもう2パターンぐらい考えて用意していました。

—— 試合開始時にコートチェンジをしましたが、どういった狙いがあったのでしょうか。

　アウェイでしっかりと勝ち点3を取るために。コーチングスタッフたちとしっかりと話してやりました。作戦の1つです。

—— 倉石監督も昨年試合をした長崎のこのスタジアムで、1万9000人の前で指揮をした気持ちはいかがでしょうか。

この新しいスタジアムでやらしていただいたことと、ゆかりのある長崎で指揮を執れたこと。そして対戦相手の高木監督は、私がプロの指導者を目指すにあたって色々ご尽力していただいた人物なので、そういう方と一緒に戦えたことは本当に良かったと思います。

　最後になりましたが、名倉 巧選手の一刻も早い回復を心より祈念致します。