—— 試合の総括をお願いします。

　　先制点は取れたんですけども、逆転されて非常に流れが悪い中で、インパクトメンバーの選手がしっかりと結果を出したっていうところで、諦めずに粘り強く泥臭くやれた結果が逆転勝ちに繋がったのかなと思います。あとは遠く大宮までたくさんのサポーターの皆さんが来て背中を押してくれたので、それも力になったと思います。

—— 昨シーズンから切磋琢磨してきた大宮との対戦。前回対戦は０−０で、今回は打ち合いとなりました。どのような対策をしてこられましたか。

　去年1回も勝てていなかったので、予想メンバーだったり、我々ができることで、まず気持ちの部分、メンタルの部分で上回らないといけないっていうところがありました。あとは相手との噛み合わせだったりは対策しながら試合に臨みました。

—— スタート時の中盤ですが、ディニス選手、新井選手、山田選手の配置に関して、意図を教えてください。

　山田を少し後ろに下げて臨んだのですが、山田のゲームコントロールとディニス、新井のアクレッシブさ。そこを活かせればと思って立ち上がりはそういう配置にしました。

—— 新井選手とディニス選手が、しっかり前線から行ったところからのチャンスメークがかなり多かったと思います。そこは狙っていたところでしょうか。

　そうですね。全部が全部ではないんですけども。狙いが得点に繋がったかなと思います。

—— 3点目がタンキ選手の決勝点でした。横山選手が不在の中で今日、スターティングメンバーでの出場になったと思いますが、上下動などのハードワーク、得点の前にもオフサイドのシーンなどがありました。タンキ選手の評価はいかがでしょうか。

　得点は弓場のクロスからなんですけど、個別に工藤コーチがクロストレーニングした成果が、タンキは個別に久保山コーチが動きだしのトレーニングをした成果が身を結びました。彼にとっては、5か月ぶりのゴールなんです。その中でトレーニングをしっかり手を抜かずにやっていたのと、通訳のリーだったり、ブラジル人選手たちの刺激、もちろん（マルクス）ヴィニシウスのサポートなどもあって、今日の試合だけじゃなくて、日頃のトレーニングから諦めずにやった結果が、今日に結びついたかなと思っています。

—— 最後に三門選手を入れましたが、試合を閉じていくような意図だったのでしょうか。

　そうですね。クローザーとしてタスクを渡しました。彼は経験豊富なので、我々の意図するところをしっかりとチームに浸透させる意味で投入しました。

—— 連続失点はありましたが、アウェイで掴んだ勝点3。連敗を止めたということで、改めてこの勝ちについていかがでしょうか。

　上位対決というか、順位が近いチームとの対決でその差を縮められたのは大きいです。ただ、今後もまだ試合は続いていくので、本当により謙虚に泥臭くやる必要があると思っています。